塾はいつから通う?
高校受験・成績アップなど目的別に塾通い開始のタイミングは異なる
2020.09.30
塾にはいつから入ればいいのか。あなたは中学1年生の親御さんで、周りの同級生が塾に入ったとの話を聞いてお子さんも入れた方がいいのか悩んでいるところではないでしょうか。実際に1年時から塾に入るのにはメリットがあります。どういったメリットなのか、また実際いつから塾に通ったらよいのかを考察してみましょう。
高校受験に向けて塾に通う
塾に通う目的として高校受験対策を挙げる人は多いでしょう。高校受験対策を念頭に入れると、入塾のタイミングは中学1年生の入学当初や中学3年生の夏休みがメジャーといえます。また塾に通わずとも成績が良い生徒も高校受験に向けて塾を利用するのも有効です。
中学1年生当初から通う場合
中学校入学当初から通塾・勉強しておけば、内申点が上げられる可能性が高くなるでしょう。高校受験で内申点は重要になります。中学1年生時からの内申点が査定対象になる高校もあるため、最初から勉強しておくに越したことはないのです。また小学校と中学校では学習レベルがあがり授業のペースも早くなるため、乗り遅れずに学習習慣を身に着けるのにも通塾は効果的です。難関校への受験を考えているなら、問題演習をこなせるだけこなせた方が安心です。早くから通って多くの問題に触れられるのはアドバンテージになります。
中学3年生の夏休みから通う場合
中学3年生の夏休みに、部活を引退してから受験勉強を本格化させる生徒は多いです。ただ、この時期にイチからのスタートになると難しいケースも珍しくありません。先ほど説明した内申点が1・2年時に良くなく間に合わないという人もいるでしょう。しかし、周りも受験ムードになってきて“ここからでもがんばろう”と刺激を受けられるのも通塾のメリットです。時間は限られていますが、あきらめないでください。
内申点オール4以上・偏差値60以上の人
なかには学校の勉強に問題なく付いていけている人でも通塾した方がいいケースがあります。たとえば塾に通わずに学校の内申点がオール4以上の人が、塾で受験対策をして、難関校への合格を手堅くしたいと考えるケースが挙げられます。学校の授業は偏差値50程度の内容しか扱いません。しかし都道府県内で1・2位ぐらいの難関校の受験では、独自の問題が作成・出題されるため、学校別で対策しないと太刀打ちできないのです。自学では限界があるため、塾で専用の指導を受けたり情報収集をしたりするのが望ましいでしょう。
定期テスト対策や宿題提出など学校の成績アップのために塾通い
受験以前に、学校の勉強が気になって通塾する人もいます。学習レベルや授業ペースについて説明しましたが、ほかにも部活動が始まって小学生以上に忙しくなる生徒も多いでしょう。ただ勉強もおざなりにはできないため、たとえば塾に通って宿題や定期テスト対策を済ませて自宅では勉強しないスタイルで生活してもいいかもしれません。宿題を出せなかったり、学習習慣が身に付かずに定期テストで失敗したりするよりははるかに良いでしょう。
また勉強でつまずいたときも入塾のタイミングといってもいいかもしれません。苦手な科目や単元が出てきたとき、定期テストで失敗したときに再度失敗しないために塾を利用するとの考え方です。ほかにも中学2年生は中だるみの学年と言われますが、学習へのモチベーションが低下してきたときに奮起するために塾に通うのも有効です。家ではモチベーションが上がらない生徒でも、環境を変えて塾にくれば勉強できるケースは珍しくありません。
塾通いを始めるときに注意したいポイント
一念発起して入塾を決意したとしたら、塾選びをしなければなりません。どういった点に注意して塾選びをすればいいのかポイントをまとめてみましょう。
塾と生徒の相性
塾と生徒の相性が良くないと、塾通いをしても成績アップや高校受験の成功には繋がりにくいです。塾に通うだけで成績が上がるという間違いで、生徒が勉強に集中して取り組めないと結果はついてきません。たとえば生徒の学力以上の授業を受けていたり、仲の良い友達と顔を合わせるのが目的になって勉強に身が入っていなかったりしたら効果はあまり期待できないかもしれません。体験授業などを通して、塾と生徒の相性を見るようにしてください。
塾通いの費用
塾通いにはお金がかかります。授業料に目がいくかもしれませんが、入学金や年会費・教材費・テスト代・季節講習費などを含めた年間の総額で検討すると塾各社の比較はしやすいでしょう。また中学生が学習塾費としていくらぐらい使っているのかを文部科学省が調査(平成30年度子供の学習費調査)して算出した平均値(年間1円以上支出者のみの平均額)は公立294,000円・私立262,000円です。参考にしてみてください。
塾のタイプ
塾には「個別塾」と「集団塾」があります。生徒1〜2人に講師1人が付いて指導してくれる個別塾か、講師1人が数十人の生徒に対して一方的にしゃべるスタイルの集団塾かは生徒の性格や目的によって選ばなければなりません。個別塾に向いているのは、自分のペースで勉強したい生徒や勉強でつまずいて時間をかけてフォローが必要な生徒などです。もしくは高いレベルの内容をドンドン進めたい生徒も当てはまるでしょう。集団塾は学校とほぼ同じなので、周りと競いあったり誰かと一緒に何かをしたりするのが好きな積極的な生徒に向いているといえます。どちらが適しているのは体験授業などを通して判断すると良いでしょう。
家庭教師の方が良い人も!!親子で情報収集して検討しよう
塾に通い始めるタイミングを考察してきましたが、なかには家庭教師を利用した方がいい生徒もいるでしょう。忙しくて時間がなかったり、地方在住で通塾の負担が大きかったりする生徒が当てはまります。
ほかには家庭教師と集団塾を併用する人もいます。併用しても費用の総額が個別塾に通った場合とあまり変わらない場合があり、集団塾と家庭教師の両方メリットを享受するのが狙いです。中学生といえども、まだまだ親御さんのサポートが必要になります。良い塾に巡り合えるように、親子で情報収集などをがんばってください。