東大生はゲーム好き!?
東京大学の学生とゲームの関係調べ
2020.04.27
東京大学の学生、いわゆる東大生にどのようなイメージをお持ちでしょうか。多くの意見が挙がると思いますが、偏差値が高いため“勉強ばかりしてきた人”と見ている人がいるかもしれません。
ただ、2016年に東京大学新聞が行なった調査では1日に12時間以上もゲームをやっていた人が東大生の5人に1人はいるとの結果が出たのです。東大生は“勉強ばかりしてきた人”の集まりなのか!? 東大生とゲーム、その関係性を調べてみました。
東大生はどんなゲームをやっていたのか
東大生のゲーム事情についてネットで調べると多くの記事が見つかります。商標の観点から商品名は挙げられませんが、簡単に説明すると下のようなテレビゲームが紹介されていました。なかにはゲームを通じて社会の知識を身につけたり東大を目指すきっかけを得られたりした人もいるとの記事もあります。
- ●育成したモンスターを戦わせてストーリーを進める育成RPG(ロールプレイングゲーム)
- ●複数人でもプレイできる格闘ゲーム
- ●モンスターを狩猟していくアクションゲーム
- ●鉄道路線をボードに見立てたすごろくゲーム
- ●日本や中国などの歴史をテーマにしたシミュレーションゲーム
- ●そのほかテレビゲームの黎明期からの人気シリーズ(RPG・スポーツゲーム・レースゲーム・育成ゲーム) など
またテレビ番組にも出演して東大生タレントとして活躍しているMさんは、あるインタビュー記事のなかで小さいころからゲームが好きだったと語り、テーブルゲームが好きでトランプなども家族でやっていたと紹介されていました。
商品名こそ伏せてありますが、テレビゲームにせよトランプにせよ、調べてみて挙がってきたゲームは東大生にかぎらず多くの人がプレイしているものばかりです。つまり、東大生だけがやっている特別なゲームはないといってもいいでしょう。
ゲームをどのような存在として東大生は捉えていたか
次は東大生にとってゲームがどのような存在だったのかに注目してみたいと思います。上でも紹介したMさんは、思考力アップにゲームがつながる可能性を記事の中で指摘しています。RPGを例に挙げて、ステージクリアを果たすためには論理的に考えなければならない場面があったり、相手を効率的に倒す選択を瞬時にすることで計算力が上がったりするとの分析をしていました。
また勉強方法や計画立てについて情報発信をしている東大生の某サークルが運営するホームページにもゲームについての記事が掲載されていました。その記事内では、ゲームはあくまで息抜き方法のひとつであると強調されています。記事の筆者は、勉強に専念するために部活を辞めたストレスを1日60〜90分ほどゲームをして解消するように努めたと書いています。
ゲームをする時間のルールは「なし」が44%!?
某サークルの記事筆者のようにゲームをする時間を決めていたケースもあれば、Mさんは勉強を決まった時間すればゲームはやり放題だったようです。ゲームの仕方についての違いも人・家庭でそれぞれのようですが、ゲームしていた時間について、冒頭に紹介した東京大学新聞社が2016年に実施した調査では下のような結果が出てきました。
※本調査における「ゲーム」とは、TV・パソコン・携帯電話などの電子機器を用いたものを指しています。
「小学校時代にゲームに関するルールがあったか」 ※複数回答可能
・「なし」158人/357人(全体の44%)
・「時間制限」119人
・「時間帯」 32人
・「禁止」 20人
・「勉強・習い事との兼ね合い」 14人
・「受験期・テストの前などは禁止」 10人
・「そのほか」 8人
「最長で1日何時間ゲームで遊んだことがあるか」
・12時間以上:80人
・10〜12時間:22人
・8〜10時間:48人
・6〜8時間:68人
・4〜6時間:59人
・2〜4時間:51人
・0〜2時間:26人
・0時間:3人
半数以上の357人中218人が1日に6時間以上ゲームをしていた点や、12時間以上していた人が約22%(357人中80人)いる点などをみると、”東大生は勉強ばかりしていた”わけではなく、ゲームもやって遊んでいたのが分かるでしょう。また全体の44%は“ルールがなかった”との結果から、ルールについても東大生を輩出した家庭ならではの特別なルールがあるわけでもなさそうです。
ゲームをやっていなかった東大生ももちろんいる
東大生もゲームを楽しんでいたことや、ゲームから知識を得ていた人がいれば、勉強のモチベーションを上げる道具として利用していた人もいるのが分かったのではないでしょうか。
ただアンケート結果からも分かるようにゲームをやっていなかった人ももちろんいます。ルールなどゲームに対する向き合い方は人それぞれ・家庭によりけりと言ってもいいでしょう。ぜひあなたもゲームとの付き合い方を考えてみてください。